ノンターボでも高速道路は安定していて走りやすい
シフトレバーをDレンジに入れ走行開始。これまでDレンジの下にはLレンジがあったが、今回からSレンジに改められエンジンブレーキ制御などプログラミングも見直されている。最上部のPから下に一気にレバーを下げるとDレンジを通り過ぎてSレンジに入ってしまうのは従来から指摘されていたことだが、残念ながら今回は改善されていなかった。
走り出しのCVT制御は極めてジェントルであり、低速走行での扱いやすさは車庫入れや駐車操作などで安心感を得られるだろう。電動パワーアシストステアリングはやや操舵力が重い。
走り始めると、タイヤの転動に対し路面からの反力が上手く抑えられ快適で質感の高い乗りに驚かされる。これも軽自動車とは思えないレベルだが、質感の高いN-BOXと同じプラットフォームを共有して仕上げられていると思えば納得できるのだ。
ノンターボながら動力性能に不足を感じないのもN-BOXと同様だ。しかもエンジン音が室内に入り込まないよう遮音性能も高レベルで、一般道から高速へ乗り入れ車速80km/h域まで加速、クルージングしても静かで余裕の走行だった。
高速道路ではホンダセンシングによるACC(アダプティブクルーズコントロール)を試す。スイッチを入れるとLKAS(ラインキープアシスタンスシステム)が走行ラインをカメラで読み取りステアリングを調整アシストしてくれる。手放しはできないが結構強めにアシストしてくれているのがわかる。
今回東京湾アクアラインを走行したが、横風が強く雨も激しい悪コンディション。横風に影響を受けやすく走行ラインは左右に振られたが、LKASが何とか車線内を維持するよう頑張っている様子が確認できたわけだ。ノンターボではフロントスタビライザーは備わるがリヤスタビライザーは省かれ、タイヤも14インチのエコタイヤと若干プアな組み合わせなので高速直進性は期待値に届いていなかった。