鉄粉はブレーキダストや鉄道のレールや車輪などから発生
塗装面には鉄粉が刺さっていることがある。というか、多かれ少なかれ、刺さっていると聞くと驚くかもしれない。まさか自分のクルマに限ってと思う方、タバコやお菓子を包んでいるセロファン越しに塗装を撫でてみると、ザラザラしているのがわかるハズ。このザラザラこそが、鉄粉なのだ。
そもそも鉄粉なんてどこからやってくるのか不思議に思うかもしれない。原因はクルマのブレーキダストや鉄道のレールや電車の車輪が削れたものだったりする。止める場所がクルマが多い幹線道路近くや高速の高架下、線路の近くだったりすると、刺さる量も多くなる。以前、首都高速の高架下に駐車場を借りている知り合いのクルマを見せてもらったが、よく見ると人間の毛穴みたいにポコポコと穴が無数に空いていて驚いたことがある。
この鉄粉、放置しておくと塗装にとって非常によくない。鉄粉だけにサビるので、塗装内部へと侵食し、内側から劣化させてしまう。ひどい場合は鉄板まで到達していて、ボディパネルごとサビることもある。またコーティングのプロは磨く前に鉄粉を取り除くが、これはバフが引っかからないようにするためでもある。