とはいえ旧車の取り扱いを増やすことのメリットは少ない
加えて、間もなく水性塗料の使用が義務化されるとなれば、工場施設の改装も必要になってくる。水性塗料は専用ブースがないと塗れないからだ。
取り扱い車種を旧車にシフトすればいいという意見も聞かれるが、こちらは手間はかかるし、その分の費用をすべて請求できるわけでもないだけに大変。テクニック的にも、現在、現役の職人になんでも叩いて作れるという方が少なくなってきたというのもネックだろう。
実際、修理工場もそうだが街なかにある板金塗装工場はどんどんとなくなっているし、ディーラーに出すしかない時代になってきている。そうなると、見た目がきれいならいいから安く直してくれというのはもう無理になるだろう。