後席もまた快適であることが重要!
4)ロールサンシェード
夏、炎天下に止めたクルマのフロントウインドウ内側にシェードを立てかけ、ステアリングにタオルなどをかけておくのは、ある意味常識。車内温度上昇を抑えてくれるとともに、そのままでは握れないぐらい熱くなっているステアリングの熱をやわらげる効果がある。
さらに、ミニバンなどの後席サイドウインドウ部分に採用されているロールサンシェードを利用すると(装着車に乗ると)、後席部分の車内温度上昇や、走行中の直射日光をやわらげる効果があると実感。エアコンの冷風が届きにくく、どうしても前席より車内温度が高めになりがちな後席への配慮にもなりそうだ。非装着車でも、自作、また専用アクセサリーを装着する方法がある。
5)後席エアコン吹き出し口
後席の乗員からすれば、インパネにあるエアコン吹き出し口から遠いため、前席でちょうどいい空調温度でも、暑く感じることがある。後席にしか乗れない赤ちゃんやペットにとっては、暑くても暑いと言えない事情もあって、過酷なドライブになりがちだ。
そこで威力を発揮してくれるのが、後席エアコン吹き出し口。それだけでもないよりは絶対にいいのだが、高級車、ボルボの上級車種のように、3~4ゾーン(前席左右+後席部分)で独立温度風量調整が可能なフルオートエアコンだと、すべての席の乗員がより快適に過ごせるはず。極めつけはやはりボルボで、センターコンソール後端の吹き出し口に加え、Bピラー左右(フェースレベル)にもエアコン吹き出し口がある車種は、この夏の暑さのなかのドライブも一段と快適だった(人も愛犬も!)。
6)クール機能付きボックス
これは高級車に限らない装備で、グローブボックスやセンターコンソールボックスにエアコンのダクトを引いて、内部を冷却(または暖める)できるというもの。飲み物やおしぼりを入れておくのに便利だが、飲み物などが冷蔵庫に入れたようにキンキンに冷えるわけでは決してなく、また、車内を冷やすエアコンの効果がそのぶん弱まるので、どうしても必要か? と言われれば、微妙なところ。エアコン吹き出し口の前にあるドリンクホルダーと、効果は大きく変わらないだろう。むしろ、保冷剤を入れた保冷ボックスを車内に持ち込んだほうが、容量的にも冷却効果的にも大きく上まわる。ドライブ先で保冷剤の保冷効果がなくなっても、コンビニなどで氷を買えばよい。