WEB CARTOP | 独自の企画と情報でクルマを斬る自動車メディア

もっとドライブを身近に! もっと使いやすく! 新型ルノー トゥインゴがお出かけを楽しくしてくれるワケ (2/2ページ)

もっとドライブを身近に! もっと使いやすく! 新型ルノー トゥインゴがお出かけを楽しくしてくれるワケ

かわいらしさ全開だったトゥインゴがちょっとイケメン化!

 フランス人って、どうしてこうも小さなクルマを楽しげに作りあげるものなのかと妙に納得させられてしまうクルマのひとつが「ルノー トゥインゴ」だ。その足取りを振り返ると、1993年に欧州で初代の発売を開始。ヘッドライトをボディの正面にチョコンと取り付けた表情がなんとも健気に思えてきて、こんなデザインを思いつくフランス人の力の抜け具合って、本当に凄いなと思った。

 パッチリ目になった2代目は、リヤシートを取り外して荷物が積めるという離れ技を備えているなんていう話が妙に頭に残っている。「日本のマンション住まいだと、取り外したシートをどこに置くのかしら」なんてツッコミを入れたくなったけど、そんな逸話もなんだかかわいく思えてくる。ここまでは、前輪駆動の3ドアだったけれど、ミニマムな空間で肩を寄せ合いながらドライブするのは楽しかったし、排気量は小さくてもワインディングをヒョウヒョウと走るとワクワクしてしょうがなかった。

 2016年に日本で販売を開始した3代目トゥインゴは、5ドアモデルで登場。相変わらず愛くるしい姿だけど、エンジンは荷室の床下に搭載して、後輪を駆動するRRレイアウトをとるユニークなメカニズムで、ボディの四隅ギリギリにタイヤを配置したスタンスは、小さなサイズのわりに存在感満点。メカ好きの男子もデザインやカラーにひと目惚れしちゃう女子も、老若男女の心をたちまち鷲づかみにしてしまった。

 そして今回、3代目トゥインゴがマイナーチェンジされたということで、港町横浜に連れ出してみることに。なるほど、外観に目を凝らすと、ちょっとずつブラッシュアップされているのがわかる。全体のフォルムは変わっていないけど、顔つきは洗練された表情に。

 Cシェイプで描かれたフロントのLEDヘッドライトは、エンジンを始動するとデイタイムランプとして点灯するものになっているし、ウインカーを作動すると、ヘッドライトが消える代わりに、黄色いランプを点灯して、方向指示器の役割を果たしてくれる。こうした機能装備についても、ミニマムなモデルでありながら、欧州車のトレンドに倣っているあたりが背伸びして見えて、またかわいく思えてくる。

 フロントバンパーのデザインは、ボディ全体にまとまり感をもたらすシンプルなディテールに変更。丸いデイライトが廃止されて従来の草食動物の「ほっぺ」みたいな顔ではなくなっちゃったのは残念なところだけど、今回の大人びた表情もなかなか似合っているみたい。フロントバンパーの両サイドに刻まれたスリットは、じつは空力効果が見込める機能性を併せ持つデザイン。前輪のホイールハウス内の空気を流すことで、空気抵抗を減らす効果が見込めるとか。

 さらに、リヤゲートを開くスイッチは、リヤワイパーの根元に変更。これまで、腰を少しかがめてリヤゲートの下に手を差し込んだことと比べると、荷物を抱えてクルマに戻って来たとき、サッと手を伸ばして、手軽に開けられるようになったのが嬉しい。こうして、小さなクルマにもアイディアを凝らして使い倒すあたり、流石はフランスメーカーのルノーのクルマ。スモールカーが日常を彩り、パリジェンヌの生活の傍らに寄り添う光景を想像させてくれる。

 今回のマイナーチェンジで、カーライフそのものをアップデートしてくれるのはインテリア。運転席に座った時に目に止まるのは、インパネに7インチのタッチスクリーンが内蔵されたこと。これまで、カーナビを取り付ける場合、ダッシュボードの上などに張り出す形で取り付けていたけど、今回のものは、Apple CarPlayまたはAndroid autoを手持ちのスマートフォンと連携することで、Google mapなどのナビアプリやインターネットラジオなどを活用してドライブに役立てることができるようになった。

 シフトレバーの前方のスペースには、彫り込み式のオープンポケットを新たに設定。ドリンクホルダーはドアの内張に4人分、後席の足もとにホルダーがひとつ設置されているけど、新設されたポケットはスマホ置き場として活用できそう。すぐ近くには充電用のUSB端子が2つ、外部入力端子1つが設定されているから、コードを繋いで置いておけば、スマホが充電できたり、モニター上で操作できるのも嬉しい。

画像ギャラリー

WRITERS

モバイルバージョンを終了