本家を超えてしまったOEM車も
3)ダイハツ・ストーリア/トヨタ・デュエット
本来は自車のラインアップの穴を埋めるために行われることが中心となるOEM販売。しかし、圧倒的な販売力を持つトヨタが販売したことで、本家をしのぐ販売台数をマークしてしまったのが、このダイハツ・ストーリアのOEM供給を受けたトヨタ・デュエットだった。
カローラIIを失ったカローラ店のボトムラインを受け持つために投入されたデュエットだったが、圧倒的な販売力でストーリアを上まわる販売台数をマークしてしまった。2001年末にフェイスリフトを含むマイナーチェンジが実施されたが、その際に当時の「トヨタ風」の顔になったことで、販売台数で上まわるトヨタの声が反映された、と噂されたほどだったのである。
4)トヨタ・ノア/ヴォクシー/エスクァイア
トヨタの5ナンバーサイズ(エアログレードは3ナンバー)ミニバン御三家であるノア/ヴォクシー/エスクァイアの3車種。キャラクター的には、ファミリー向けのノア、ちょっとヤンチャなヴォクシー、高級感のあるエスクァイアといったところで、内外装の違いに終始するため、この辺りの車種に興味のない人であれば、販売台数に大差ないと思ってしまうかもしれない。
しかし、じつは2019年上半期(1月~6月)の販売台数を見ると、4万7834台のヴォクシーがダントツで、ノアが2万9155台、エスクァイアに至ってはヴォクシーの半分以下となる2万2284台と大きくばらつきがあるのである。すでに先行して東京地区は販売チャネルの区分けが撤廃されているが、今後この3車種がどうなるのか興味深いところだ。