環境性能割が適用するかも考慮して検討すべし! そして、環境性能割にはある法則があります。それは車種や環境性能によって、これまでの自動車取得税に対する環境性能割がグーンとお得になるというもの。
ここではフォルクスワーゲン の新車を例に説明します。これまで自動車取得税が0円だった、環境性能にとくに優れたクルマは、消費税が2%UPするとともに、自動車税がほんの少し安くなるだけ。
たとえば、車両本体価格577.9万円のクリーンディーゼルターボ搭載車のパサート オールトラックTDI 4MOTION Advanceは、消費税分が10万7000円高くなり、自動車税は3500円ダウンと気持ち程度に安くなりますが、もともと、自動車取得税は0円で、環境性能割も0円。結果、支払総額で約10万4000円も高くなってしまいます。
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一方、ガソリンターボエンジンのアルテオン R-Line 4Motion Advanceを見ると、自動車税が3500円安くなるだけでなく、これまで14万9700円だった自動車取得税が、新しい環境性能割の導入によって9万9800円になり、消費税分が11万900円高くなるにもかかわらず、支払総額では約5万8000円しか高くならないのです。
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そう、現時点で自動車取得税が0円のHVやクリーンディーゼルなどのクルマは、可能なら9月30日までに登録するとお得感は出るものの、自動車取得税がしっかりかかっていたクルマに関しては、10月1日以降の登録でも、むしろ環境性能割分の税率引き下げが大きい分、消費税増税後の総支払額で見れば、それほど大きくならないのです。
またまたフォルクスワーゲンの新車で説明すると、車両本体価格267.9万円のPolo TSI Highlineの場合、車両本体価格は消費税増税分で4万9600円高くなるものの、自動車税で4500円。自動車取得税→環境性能割で2万2300円お得になり、結果、総支払額は約2万3000円しか高くならないというわけです。
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つまり、自動車取得税がかかっていたクルマに関しては、10月1日後の登録でも、消費税増税分をモロにかぶるということはなさそうです。今、あせってクルマ選びして急いで契約し、登録するよりも、少し様子をみて(10月以降に魅力的な新型車も登場します)、2020年になってから新車購入するのも手でしょう(環境性能割の税率1%分の軽減は2010年9月30日まで)。
というのは、10月以降、新車需要が冷え込むことが予想され、販売店ではさまざまなキャンペーンが行なわれる可能性があると同時に、登録年式が2019年から2020年と1年新しくなり、売却、下取り時の査定額が有利になることもありうるのですから……。