不遇な生い立ちによって日の目を見なかったクルマも……
3)トヨタ・ブレビス
ほぼ5ナンバーサイズのボディにクラウンに匹敵する、もしくはそれ以上の高級感溢れる装備を盛り込んだ小さな高級車、プログレ。当時はまだその価値が見いだされず、後継車種も登場していないが、今でも愛用するユーザーが少なくない隠れた名車だ。
そんなプログレの兄弟車として登場したのがブレビスだった。落ち着いた雰囲気のプログレに対してややアグレッシブな雰囲気を持たせたのがブレビスだったが、プログレから3年も遅れてデビューした上に、そのポジショニングも不明瞭だったためか、プログレとともに2007年で販売を終了している。
4)シボレー・オプトラ
シボレーブランドにもかかわらず、日本ではスズキ販売店で販売されたというややこしい生い立ちのオプトラ。当時シボレーと提携していたスズキは、ゼネラルモーターズの世界戦略車であるこのオプトラを日本で販売していたのである。ちなみに北米市場ではスズキブランドからフォレンツァという名前で販売されていた。
日本ではセダンとワゴンが販売されていたが、セダンは1年で早々に消滅。ワゴンも2年で姿を消しており、街なかで見ることもほとんどない。しかしじつはエクステリアデザインをかの有名なピニンファリーナが手掛けており、2リッターエンジンを搭載する3ナンバーセダン/ワゴンとしては破格の170万円台からというリーズナブルな価格だった。