「いつまでも乗っていたい」うっとりする乗り心地を提供
3)プジョー508
そしてもう1台、マッサージ機能が助手席でも使えるシートを持つのが、プジョー508です。シートに内蔵された8つのマルチポイントが空気圧で膨張・収縮しながら、肩から腰までを優しくマッサージ。パターンもいろいろ選べます。
508は室内の静粛性が高く、車内に響いてくる音も耳に心地いいものなので、脳と身体をいたわりながらスーッと眠りにつけることでしょう。通常は、こうしたマッサージ機能付きシートが搭載されるクルマというのは、日本車でも価格が1000万円超えの場合が多いのですが、508はフランス車なのに417万円からというところも魅力的です。
4)日産キューブ
えっ、400万円なんてムリムリ。という人にも快適な助手席を持つクルマはありますよ。162万円から揃う、日産キューブです。走るマイルームと謳われるだけあって、車内はクルマらしからぬリラックスした雰囲気。バスタブに浸かってのんびりできるような空間を目指した、というところがもう、助手席でくつろいでくださいと言われているようなものですよね。実際に座ってみるとシートもぶ厚いクッションでソファのよう。多彩に揃うシート生地にはベロア調なんかもあるので、思わずゴロゴロしたくなってしまうかも。
そして、少し背もたれを倒して天井を見上げれば、波打つ水面のような模様があって和みます。スタイリッシュガラスルーフ+SHOJIシェード+ロールブラインドをつけると、青空が見たい時にはガラスで開放的に、ちょっと眩しい時には障子をモチーフにしたSHOJIシェードで調光を。完全に光を遮りたい時にはロールブラインドを引くこともできて、昼でも夜でも心地いい助手席になるはずです。
5)シトロエン・グランドC4スペースツアラー
さて、最後はアウトドアが大好きな人に最適な助手席かもしれない、シトロエン・グランドC4スペースツアラー。座った瞬間に思わず上を見上げてしまう、見たこともないほど大きなスーパーパノラミックフロントウインドウが特徴で、車内というよりサンルームに近い空間です。足を支えてくれるカーレフトがついた助手席で、ゆったりと空を眺めながら揺られているうちに、ついついうたた寝……なんて、最高ですよね。
しかもシトロエンは昔から独創的な乗り味でコアなファンを掴んできた自動車メーカー。このグランドC4スペースツアラーも、一般的な7人乗りミニバンとはちょっと違った世界観を持っています。フランス流、シトロエン流のおもてなしがどんなものなのか、助手席で過ごすうちにきっとわかってくることでしょう。
というわけで、プレミアムカーから個性的なコンパクトカーまで、快適な助手席にスポットを当ててご紹介してきました。まだまだ行楽シーズンは続きますから、渋滞などで思いがけず長時間のドライブになってしまうこともあるかもしれませんが、「いつまででも乗っていたい……」と思えるこんな助手席を持つクルマなら、イライラからくる夫婦喧嘩も減るかもしれないですよね。
全国の運転好き夫を持つ奥様たちも、もう助手席でガマンする必要はありません。これからは「助手席ファースト」のクルマ選びもアリだと思います。