スーパーハイトワゴンを検討する前にぜひ見てほしい3車種
今の売れ筋カテゴリーは軽自動車で、新車として売られるクルマの40%近くを占める。とくに全高を1700mm以上に設定して、後席のドアをスライドドア式にしたスーパーハイトワゴンは、軽乗用車の約50%に達する。そのために2019年上半期(2019年1〜6月)国内販売ランキングは、1位がホンダN-BOX、2位はスズキ・スペーシア、3位はダイハツ・タントで、すべて軽自動車のスーパーハイトワゴンであった。
しかもタントは、モデル末期ながらも特別仕様車が売れ行きを伸ばして3位に入り、2019年7月9日には新型にフルモデルチェンジされている。
その一方で、日産デイズ&三菱eKクロスとホンダN-WGNも注目の新型軽自動車だ。この3車種(デイズ&eKクロスは基本部分を共通化した姉妹車)は、全高が1600〜1700mmに収まり、後席側のドアはヒンジの横開き式になる。スライドドアは備わらず、車内もスーパーハイトワゴンのN-BOX、スペーシア、タントほど広くないが、大人4名が快適に乗車できて荷物も積みやすい。
しかもスーパーハイトワゴンと価格を比べると、装備の違いを補正して約15万円安い。車両重量も40kgほど軽く、空気抵抗は少ないから、動力性能が向上して燃費数値も5〜10%は良好だ。重心が下がり、走行安定性や操舵感もデイズ&eKクロスとN-WGNが勝る。
つまり後席を畳んで自転車を積んだり、幼い子供を抱えて乗り降りしない場合は、デイズ&eKクロスやN-WGNを選ぶほうが合理的だ。