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クルマ側で人間のミスによる事故はゼロにできない? いまの先進安全装備で防げる事故の限界とは (2/2ページ)

クルマ側で人間のミスによる事故はゼロにできない? いまの先進安全装備で防げる事故の限界とは

先進装備を備えても事故を完全に回避できるわけではない

 いまや新車選びでは重要なファクターとなっている先進安全装備。その機能は日々進化しているが、だからといって交通事故がゼロになっているわけではない。先進安全装備を装着したクルマの普及率が100%ではないことも影響しているのだろうが、仮に先進装備をすべてのクルマが備えたとしても防げないシチュエーションの事故はある。一見すると事故を起こさないようにも思える先進安全装備、その落とし穴とは?

 すでに装着が当たり前となっているABSは、いまどきの先進安全装備には含まれないが、その役割を忘れていてはせっかくの機能も活かせない。よく「ABS付きのクルマでは、とにかくブレーキペダルを強く踏むべし」と言われるので、ブレーキの利きをアップさせる機能と勘違いしている向きもあるだろうが、ABSはフルブレーキを踏んでいる状態でもステアリングを利かせるための機能だ。

 減速しながら障害物などを避けることができることが最大のメリットで、ブレーキを踏みつけながらステアリング操作をしてこそ、ABSを装着している意味がある。つまり、ドライバーが機能の本質を見極めて利用できることが交通事故を減らすことにつながるというわけだ。これは他の安全装備についてもいえる。機能の本質を理解していることは安全運転の基本だ。

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