【試乗】魅力は広さだけじゃない! 新型ダイハツ・タントが見せた軽自動車らしからぬ運動性能に脱帽 (1/3ページ)

安全装備の充実などライバルを圧倒!

 スーパーハイト系軽自動車は、今や日本を代表するファミリーカーとなっている。プチバンとも言えるキャラクター、室内の圧巻の広さ、両側スライドドアを備えた使い勝手の良さによって、ダウンサイザー、コンパクトカーやミニバンからのダウンサイズにもぴったりというわけだ。

 そんなスーパーハイト系軽自動車のパイオニアが、2003年に登場したダイハツ・タント。2代目からは子育て世代にアピールする助手席側Bピラーレスのミラクルオープンドアを採用し、その存在感を確固たるものにしている。

 この4代目となる新型タントは、ダイハツの次世代プラットフォーム、今後、Bセグメントにまで採用されるDNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)を初採用。改良型エンジンは加速度15%増しのNA、トルクアップしたターボを揃え、組み合わされるCVTは世界初のパワースプリット技術によるデュアルモードCVTとなっている。

 そのほかにも、軽量高剛性ボディによる最大80kgの軽量化、サスペンション、アンダーボディ、シートの刷新、16mmの低床化、さらにはスマートアシストの進化として全車速追従機能付きACC(ターボモデルのみ)、レーンキープ機能、ブレーキ制御付き誤発進抑制装置といった先進安全支援の装備など、一気に軽自動車最新、トップレベルの全方位に渡る商品性を手に入れたと言っていい。

 そして子育て世代に大人気のタントだけに、母親目線の新機能も忘れてはいない。そう、ミラクルオープンドアの使い勝手を最大限に生かす、世界初の運転席540mmロングスライドシートを新採用(安全のため解除スイッチ付き)。運転席から後席への移動のしやすさはもちろん、子どもを後席に乗せたあと、車外に出ることなく(車道側に出ることなく)、運転席に移動できるメリット、安全性、快適性は極めて大きい(運転席ロングスライド時の助手席とのすき間は最大約190mm~)。

 そのほかにも、軽自動車初のドアロックの事前予約機能やクルマに近づくだけでパワースライドドアを自動で開けられるウエルカムオープン機能など、便利さを追求した装備が満載である。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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