洗車する場合は部分ごとに行うのが得策
お手入れ好きの方なら常識かもしれないが、夏というのは洗車に不向きなシーズンだ。その理由はもちろん熱。昨今は酷暑だけになおさらで、注意しないときれいになるどころか、逆効果のこともあるので注意が必要だ。実際どうなるかも含めて、注意点をまとめてみた。
1)晴れの日を避ける
あまりに暑いと、水をかけてもすぐに蒸発してしまう。かなり水をかけて、ボディを冷やしたつもりでも、すぐに高温になってあっという間に乾くから手の施しようがないといっても過言ではない。
では、なぜ乾くとよくないのか? 水道の水にはカルシウム分が含まれていて、乾くとシミみたいに白く浮き出てくる。軽いレベルなら拭けば取れるが、焼き付いたようになると、塗装自体を侵して取れなくなってしまうから。またシャンプーも同様で、洗剤とはいえ化学薬品の一種だけに、塗装にダメージを与えてシミになってしまうことがある。
どうしても晴れた日に洗車したいときは、フロント、ルーフ、リヤと分割して作業するといい。たとえばボンネットとフェンダーだけにして、水をかけて十分に冷やしたうえで、シャンプーかけてすすぎ、拭き上げたらルーフへといった感じだ。
2)ワックスがけも暑い日にはしない
ワックスをかけた際に起こるムラの原因のひとつは塗装表面に焼き付いてしまったワックス分だ。固形は乾く前に拭き取るのが基本とされるが、これは乾くとムラになってしまうから。真夏の場合はすぐに拭き取ったつもりでも乾いてしまい、結果的にムラになってしまう。
コーティングの場合はしっかりと乾燥させてから拭き取るタイプのものもあるが、この場合も乾き過ぎ(定着し過ぎ)になるので、過剰に塗装表面に定着して結果的にムラになってしまう。