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ライバル徹底研究の新型タントは最強? それでもN-BOXが優っているところ6つ (2/2ページ)

ライバル徹底研究の新型タントは最強? それでもN-BOXが優っているところ6つ

やっぱりN-BOXは強い! 後席の使いやすさは抜群だ

 新型ダイハツ・タントは相当に気合の入った新型スーパーハイトワゴンだ。そもそもスーパーハイトワゴンのパイオニアこそ2003年デビューのダイハツ・タント。以来、スズキ・パレット(現スズキ・スペーシア)、ホンダN-BOX、三菱ekスペース&日産デイズルークスが追従。なかでも、今や日本で一番売れているクルマがホンダN-BOXなのである。

 では、最新のタントとN-BOXを比較して、それでも2017年に登場した2代目N-BOXが優位な点などあるのだろうか。あります!

1)イメージ

 まずはクルマのイメージだ。タントはTV CF(コマーシャルフィルム)の影響もあって、子育てカーのイメージが定着している。つまり女性、というか母親向けと言っていい。実際、子育てファミリーが使うには、先代もさることながら、運転席までロングスライドして後席の子供のケア、Bピラーレスの助手席側スライドドアから後席に子供を乗せたあと、車外に出ずに運転席にアクセスできるあたりも超便利。

 が、N-BOXはカスタムではなく、標準車でも子育てカーというイメージは薄く、男性が乗ってもより自然でしっくりくる。

2)後席ニースペース

 N-BOXの大きな魅力が、後席のあきれるほどの広さ。実際、スペーシアやekスペース&デイズルークス、さらには新型タントと比較しても圧倒的。具体的には身長172cmのドライバー、乗員基準で調整した運転席の後ろに座った場合、後席のシートスライド最後端位置のニースペースはN-BOXが約450mm。

 新型タント約355mm(折り畳みテーブルまでなら315mm)、スペーシア約340mm、ekスペース&デイズルークス約330mmというわけだ。まぁ、後席ニースペースに約330mmもの余裕があれば、長身の人が余裕で足を組めるほどなのだが、数字としてはそうである。

3)後席居住性

 後席の掛け心地、居心地に影響するのはシートのクッション性だけではない。まずはフロアから座面までの高さがポイント。これが低いとひざをかかえるような体育座りに的になり、お尻だけで体重を支えることになる。結果、落ち着かない掛け心地になるわけだ。その点、新型タントとN-BOXは約360mmとたっぷり高さがあり、軽自動車としては良好なシートクッションもあって、掛け心地、居心地はどちらも良好……。

 しかしそれはタントの場合、後席を前方にスライドさせたときの話。先に触れた、シートスライド最後端位置では、シート下に燃料タンクがあり、足が引けない。すると、足の置き場の自由度が制限されるだけでなく、立ち上がり性も悪くなる。いすに座った状態で、足を投げ出したまま立ち上がろうとしてみるといい。ほぼ難しいはずだ。

 が、N-BOXはホンダ独創のセンタータンクレイアウトによってシート下に燃料タンクがなく、空洞。だからシートスライドがどの位置であろうと、足が引けるのである。

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