ボディ表面の汚れが雨水によって固着してしまう
ホワイト系のボディカラーにとって天敵なのが水アカだ。雨水がボディに残ったり、伝ったりしたあとが黒く残るもので、見た目がみっともないだけでなく、クルマ全体のイメージも悪くすることもある。また、放置しておくとちょっとこすっただけでは落ちなくなるなど、とにかくやっかいな存在だ。
しかし、ふと思うのが、雨水というのはさまざまな不純物が含まれているにしても基本的には透明。それがボディに付くだけで黒くなるのだろうか? 雨で黒くなるなら、街全体が黒くなってもよさそうなものである。
原因はボディに付着した汚れ。クルマというのは多くが屋外で保管され、路上を走りまわるものだけに、きれいに見えても多かれ少なかれ汚れが付着しているものだ。しかもその汚れは砂やホコリだけでなく、排気ガスなどの油を含んだものもあったりとさまざま。普段はそれが表面に薄く乗るように付いているだけなので目立たないが、雨に当たると溶けて流れ出して、塗装に対してよりしっかりと付着することになる。またミラーの下などの伝いやすい部分は流れたあとが残る。
汚れの質としては油がホコリなどを取り込んだものなので、付着力は強く何度か雨に降られることを繰り返すことで層も厚くなり、目立ってくるわけだ。さらに太陽によって熱せられることで固着してしまい、ちょっとやそっとでは落ちなくなってしまうわけだ。
防止するには少なくても、雨に何回か降られた時点で洗車をする。また付いてしまった頑固な水アカはコンパウンドが多く含まれた水アカ取りシャンプーや、クリーナーワックスとも呼ばれる半ネリを使って落とすしかない。やはり愛車をきれいに保つには洗車が基本というわけだ。