最近クルマはユニークさがないと注目が集まらない
しかし、ユーザー側の常識も徐々に変化するし、メーカー側も冒険を始める。とくに近年は、自動車デザインは「鬼面人を驚かす」くらいのユニークさがないと、注目が集まらない。従来からの自動車ファンは常識に固執する傾向が強いけれど、逆に一般のユーザーは、適度に新しいものに飛びつく傾向がある。
そして最近は、ツリ目のいかつい表情のクルマがウケている。いかついほうが周囲にナメられないし、乗っていて自分が強くなったような気分になれるから……だろうか。
そのツリ目を細くするとどうなるか? 攻撃性に加えて、シャープで先進的なイメージも付加できるのだ! NSXやレンジローバーイヴォーク、アウディのA6(マトリクスLED)あたりがその典型だろう。
また、デリカD:5のように、ヘッドライトのように見えるツリ目のポジションランプ部分を細くする、というテもある。実際のランプはその下の「補助ランプかな?」と思える四角い部分(計18灯のLED)なので、それほどコストをかけずに、威圧感や未来感が得られるというわけだ。
ただ、この流れもいつか必ず廃れる。イカツくて細い目のクルマばっかりになったら、飽きちゃって先進感もクソもなくなるから!