6月の販売台数はSUVトップ! 新型トヨタRAV4はなぜ売れるのか? (2/2ページ)

安全装備が充実している点も見逃せないポイント

 加えて、クラス最大級のラゲッジスペース、トヨタ最新の渋滞追従型ACCを含む「トヨタセーフティセンス」やサイド&カーテン&ニーエアバッグまで全車に標準装備する先進安全支援機能、安全装備の充実度、さらには、Tコネクトナビゲーションによる通信機能(3年間通信料無料)=ナビの設定やスポット紹介などが通信で可能になる「オペレーターサービス」も搭載。エアバッグが展開するような場面で、乗員が専門オペレーターの呼びかけに応じないと救急、消防への取り次ぎを行ってくれる「ヘルプネット」まで用意されているのだから完璧だ。「ヘルプネット」はあおり運転被害にあったときにも役に立つ緊急時通信サービスとして、これから普及していく先進機能である。

 もちろん、オン・オフを問わない走行性能も素晴らしい。本格的なクロスカントリーにして、軽快感ある走りを山道で楽しめる乗用車感覚の操縦性、安定感たっぷりのフットワーク、車内の静かさ、抜群の悪路走破性能、そしてクロスカントリーSUVとして圧巻の燃費性能(HVなら20km/Lも可能)もあり、まさに全方向死角なしの商品力を持っている。

 ガソリン車で約260万円〜、ハイブリッドで320万円〜、最強のオフロード性能を誇るアドベンチャーグレードで約313万円という、比較的買いやすい価格も魅力。つまり、現在の爆発的SUVブームのなかで、売れない理由はない、とも言えるのが新型RAV4なのである。

 お薦めグレードは、新型RAV4の開発コンセプトにもっとも合致している、価格と内容のベストバランス、本格的なクロスカントリー性能で圧倒するガソリンのアドベンチャーグレードだろう。悪路はあまり走らないが、RAV4が好き、というならハイブリッドである。アドベンチャーグレードをイチオシするのは、新型RAV4のカッコ良さを最大限に引き出す、ルーフを塗り分けた2トーンが選べるグレードだからでもある。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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