当時の最先端装備はクルマ好きからも注目の的となった
クルマというのはどんどん進化しているわけで、装備も新しいものが出て、普及したり定着したり、はたまた消えてしまったりを繰り返している。地味なものもあれば、大いに話題になり、クルマ好きとしては衝撃を受けたものもある。今回は、そんな衝撃の装備を振り返ってみよう。
1)クルーズコントロール
クルコンなどと呼ばれ、現在は前走車追従機能もプラスされ、自動運転のコア技術となっているが、登場したのは意外に古くて日本車では1964年のクラウンエイトが初。
その後、1980年代はホンダ車を皮切りに高級装備として普及したのだが、コンピュータも未熟だし、アクセルはワイヤー式の時代だけに、機能はシンプルで設定速度をひたすら保ってくれるというもの。もちろんセンサーなどはなしだ。
つまり前のクルマに追いつくと、ドライバーが自分でブレーキを踏む必要があって、そうすると解除されてしまった。そもそも専用のモニターがあるわけではなく、設定もよくわからないので、付いていても使っていない人も多かった。なんと後付けの社外品もあったのは今思うと驚きだ。
2)4WS
今また復活の兆しがあるのが4WS。マツダとホンダが開発競争で、どっちが先かを争っていたが、ホンダのプレリュードはクルマそのものもヒットしただけに、4WSへの注目度も高かった。後輪は予想以上に切れてビックリするほどだっただけに、仲間に見せびらかすクルマ好きも多かった。
3)ウインドディスプレー
4WS搭載のプレリュードのライバルといえば、S13型のシルビア。デートカーとした大いにヒットしたが、オプション設定だったウインドディスプレーモニター。
速度計が窓ガラスのところに映し出されるという、戦闘機チックな感じで話題に。ただし助手席の彼女に自慢しようにも、横から見ると見えないのが難点だった。ただし外から見ると、装着していることがわかるので、装着しているぞアピールはできた。