もはやクルマから降りたくなくなるような装備も
5)サーキュレーター
軽自動車の日産デイズ・ルークス、三菱ekスペース、スズキ・スペーシアにある、まるで家電のような装備が、後席部分の天井に設置された後席用サーキュレーター。夏はエアコンで後席まで涼しくしようとすると前席が寒くなりすぎたり、冬は後席までなかなか暖かくなりにくかったりするもの。
そんな前席と後席の「温度差問題」を解決してくれるのがサーキュレーター。車内の空気を効率よく循環させて、冷たい空気や暖かい空気の偏りを解消してくれる。
6)リヤエンタテイメントシステム
子供が(母親といっしょに)後席に乗り、帰郷などロングドライブする機会が多いなら、リヤエンタテイメントシステム=リヤモニターも必須の装備と言える。TV、DVDなどを映し出すことで、退屈なロングドライブを飽きさせない。
7)フルリクライニングシート
後席、それもミニバンの後席には、まるで旅客機のビジネスクラスのようにゆったりできる、リクライニング&オットマン機能を備えたシートがある。仮眠もできるし、何よりも快適だ。
しかも、上記のリヤエンタテイメントシステムを楽しんでいると、じつは顔が上向きになって、長時間の試聴だと首が疲れてしまうのだが、そうした問題を解決してくれたのが、ホンダ・オデッセイの7人乗りプレミアムクレードルシート。
170度リクライニング、表皮裏にウレタンクッションを配した快適なかけ心地、寝心地もさることながら、背もたれを倒すと連動して座面前部が持ち上がり、姿勢を優しくホールド。
背もたれの中折れ機構もあって、視線をしっかり前に向かせてくれて、リヤエンタテイメントシステムの試聴にもぴったり。ロングスライド機能やオットマンも付いた、まさに特等席なのである。
8)後席シートマッサージ機能
後席シートマッサージ機能は、高級車の後席ならではの特権装備と言えるもの。移動中にリラックス、リフレッシュしたい、VIPのためにある。日本車ではレクサスLSなどの超高級車に限られる装備だが、最新のマッサージ機能は、手もみ感覚の本格派。
実際にマッサージしながら移動したことがあるが、クルマから降りたくなくなるほど気持ちよい。ちなみにそのレクサスLS、ボルボの60シリーズ以上には、運転席、助手席マッサージ機能が用意される。本当にマッサージ機能が必要なのは、一番疲れる運転手の席ですよね……。