排気量100ccの違いで競い合ったことも
3)プラス100ccの余裕(初代カローラ)
4)隣のクルマが小さく見えます(2代目サニー)
じつはトヨタと日産の因縁は古く、1966年に登場した初代カローラの時代までさかのぼる。先にデビューしていたサニーは1リッターエンジンを搭載した小型セダンであり、比較的好調な販売を記録していた。
しかし、その6か月後に登場したカローラは、あえてエンジンを100cc大きい1.1リッターエンジンとし、「プラス100ccの余裕」というコピーとともに豪華さをアピールして販売したのである。
結果的にカローラに販売台数で後塵を拝したサニーは、2代目で1200ccのエンジンを搭載。ここぞとばかりに1100ccのカローラを挑発する「隣のクルマが小さく見えます」というコピーで反撃をしたというわけなのだ。
5)ポリシーは、あるか。(初代ストリーム後期型)
全長1.7メートル未満の5ナンバーサイズでありながら3列シートを擁し、全高を低く抑えたありそうでなかったコンセプトが消費者のニーズにマッチし、登場するや否や大人気車種となったホンダ ストリーム。
2000年のデビュー以来好調な販売を記録していたのだが、2003年にトヨタがほぼ同じコンセプトのウイッシュをぶつけてきたのである。
そんな“後出しじゃんけん”をされたホンダは、2003年9月に行われたマイナーチェンジ時のコマーシャルで「ポリシーは、あるか。」という怒りに満ちたコピーをぶつけてきたのである。しかし、結果的に販売台数ではウイッシュに大きく水を開けられる形になってしまった。