世間はオラオラ顔大流行! それでも新型ホンダN-WGNが癒やし系の顔を選んだワケ (2/2ページ)

ハロゲンランプの場合「丸目」に機能的なメリットがある

 ただし、ただの丸目、丸形ヘッドライトではないところに注目だ。そう、丸目のヘッドライトの上にターンランプがまつげのようにかぶさっている。それは「かわいすぎないような」デザイン上の配慮だそう。メインユーザーは女性だが、男性が選び、乗ることもあるわけで……。いや、女性目線では、そのまつげがかわいい、とウケるかもしれない。

 もうひとつ、丸形ヘッドライトを採用したのには、コスト的な理由もありそうだ。標準車のベース仕様、G、Lグレードに関しては、丸目+ハロゲンランプの組み合わせである(それ以外のグレードは丸目、角目を問わずLEDヘッドライト)。

 とすると、LEDの白い光とくらべると、暗く見える傾向になるのだが、丸形ヘッドライトは光の効率面で角型ヘッドライトより有利という側面がある。同じワット数のハロゲンランプを使った場合、四角よりも丸目のほうがより明るく照射できる、というわけだ。

 丸目ヘッドライトの新型N-WGNの標準車は、一瞬、N-ONEのようにも見えるが、並べてみれば別物(N-ONEはまつげなし)。新型N-WGNは丸をモチーフにしたホイールとのコーディネイトにもこだわりがあり、どこか懐かしくも、新しく、適度にキュートなデザインと言えるだろう。丸目の標準車と四角目でイカつ顔のカスタム、どっちが新鮮に見えるかと聞かれれば、思わず標準車! と答えてしまいそうです!


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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