【外観】スポーツカーとしてのパッケージやレイアウトを追求
新型スープラには、ピュアスポーツカーとしての基本素性を追求した車両パッケージを採用。ホイールベース、トレッド、重心高の3要素を最重要項目に掲げ、ピュアスポーツカーの理想が追求された。
スープラ伝統のFRを実感させるロングノーズに、ショートキャビンを組み合わせたシルエットが特徴のボディは、ワイドなスタンスを実現。アクセントが入ることで豊かな膨らみを強調させた前後フェンダーに大径タイヤを組み合わせてアグレッシブな走りのイメージを高めている。
また、ブラックアウトしたAピラーから繋がるルーフには、空気抵抗低減に寄与するダブルバブル形状を採用。高水準の走りをイメージさせるルックスに仕上げられている。
RZ
トップグレードのRZには19インチのタイヤ&ホイールのほか、デュアルテールパイプが直径100mmのヘアライン仕上げになる。ドアミラーカバーがマットブラック塗装になる点もこのグレードならではのディテールである。
SZ-R
タイヤ&ホイールのサイズが18インチとなる中間グレードのSZ-R。4気筒モデルの上級グレードだ。デュアルテールパイプは直径90mmのクロームメッキ仕上げとなり、ドアミラーカバーはピアノブラック塗装が施される。
SZ
エントリーグレードのSZには17インチのタイヤ&ホイールを装着。そのほかのエクステリアの特徴は基本的にSZ-Rと共通している。こうして見比べてみると3グレードの外観上の違いはさほど多くないことがわかる。
ボディサイズは全長4380×全幅1865×全高1295(RZは1290)mm。86と比べると140mm長く、90mm幅広く、25〜30mm低いディメンションだ。一方、2470mmのホイールベースは2シーターに割り切ったことで86より100mm短い。最低地上高はRZが112mmで、SZ-RとSZは118mm(いずれも社内測定値)。最小回転半径は全車5.2mと発表されている。
ヘッドライトは6灯式LEDタイプが全車標準となり、ヘッドライトユニットの下端に沿ってL字型のクリアランスランプを兼ねたデイライトを配置。このライトはデイライト時は白色光だが、ウインカーやハザード点灯時にはアンバー色に発光する。
テールランプは中央から外側に伸びる横バーと三角形の部分。三角形の部分の内側にはウインカーが配置されている。白色光のコの字型に発光するバックアップランプはナンバープレート下側の中央部に配置。その内側はリヤフォグランプだ。
フロントマスクはヘッドランプの位置を車体内側に寄せることでフェンダーのボリュームを豊かに見せる手法だ。
リヤゲートはウイング一体型で後端に向かって跳ね上がった形状。高速走行時のダウンフォース発生に寄与する。
ドアミラーはサイドターンランプを内蔵した電動格納式リモコンタイプ。リバース連動型でヒーターも備わっている。
前後のフェンダー付近などにはダミーダクトを設置。外せばサーキット走行時にクーリングダクトとして利用可能だ。
デュアルテールパイプはリヤアンダーディフューザーに組み込まれるように配置されている。上の写真がRZ用、下はSZ用。SZ-RはSZ用と形状、仕上げ含めて同一となっている。
アルミホイール&タイヤ
RZ用19インチ
アルミホイールは鍛造で、2トーンカラーのツインスポークデザイン。タイヤサイズはフロントが255/35ZR19、リヤが275/35ZR19で、タイヤの銘柄はミシュランのパイロットスーパースポーツが標準で装着される。
SZ-R用18インチ
SZ-R用アルミホイールは18インチの切削光輝+ブラック塗装タイプ。タイヤサイズはフロントが255/40ZR18、リヤが275/40ZR18で、タイヤの銘柄はこちらもミシュランのパイロットスーパースポーツを標準装着。
SZ用17インチ
SZ用となる5ツインスポークデザインの17インチアルミホイールには、フロントが225/50R17、リヤが255/45R17サイズのランフラットタイヤを組み合わせる。なお、ホイールにはすべてセンターオーナメントが付く。