SUVもミニバンも選びきれない……なら両得モデルが1台だけある
とはいえ、ミニバンかSUVかで悩んでいるということは、走破性にもこだわりがあるはず。ミニバンにも4WD車はあるにはあるが、基本的には生活四駆で、最低地上高も乗用車と変わらない。4名乗車+大荷物はOKとしても、オールラウンダーにはなりにくいというわけだ。
でも、大きな荷物を余裕で積めて、悪路走破性もばっちりというミニバンが、ボクの知る限り、この世に1台だけある。そう、「ミニバンの皮をかぶった本格SUV」と言っていい、デリカD:5である。基本部分はアウトランダーであり、悪路走破性は新型でも世界のミニバンのなかでピカイチ。過酷なダカールラリーのサポートカーをこなしているぐらいの実力なのである。
その新型は社内外で賛否が分れるほどの強面だが、オンロード、オフロードを問わない乗り心地の良さ、操縦安定性の高さの進化はハンパじゃなく、居住性、荷物の積載性を含め、ファミリーユーザーにもふさわしい仕上がりだ。
4人家族で、どうしても新型デリカD:5の「顔」が苦手だ! と言うなら、純粋なミニバンかSUVかの選択になるのだが、最初に述べたように荷物の大きさ(あるいはペットの有無)で決めればいい。
どうしてもSUVで、荷物もいっぱい積みたいなら、ラゲッジ容量でクラストップレベルのトヨタRAV4、ホンダCR-V、スバル・アウトバック、トヨタ・ハリアーなどを選ぶといいだろう。
ちなみにミニバンの3列目席格納状態でのラゲッジ奥行きがたっぷりしているのは、トヨタ・アルファード&ヴェルファイアに尽きる。3列目席格納状態の拡大ラゲッジスペースの奥行きは、2列目席のシートスライド位置によって、1260〜1320mmに達するのである。Mクラスボックス型ミニバンでは、ホンダ・ステップワゴン(1180~1550mm)に余裕がある。もちろん、ミニバン派、SUV派のどちらにも向く三菱デリカD:5も、大容量空間が出現する。