レジャー用途や緊急時のみの利用のものまで内容はさまざま
国産車でオペレーターサービスを採用しているのは、現在、トヨタ(T-Connect)、レクサス(レクサスオーナーズデスク)、日産(日産コネクトサービス)、そしてマツダだ。対応車種はトヨタの場合、クラウン、アルファード、ヴェルファイア、プリウス、プリウスPHV、カローラスポーツ、RAV4など。
日産ではセレナやノート、エクストレイル、デイズなど。デイズルークス、NV200バネットなどを除く多くの車種に、日産コネクトサービス&アプリサービス対象ナビを装着することでオペレーターサービス、スマホ連携機能が利用できる。
マツダのオペレーターサービス、スマホ専用アプリのMyMazdaは2019年8月末からサービスを開始。デビューしたばかりのマツダ3からサービスを提供する予定だ。
オペレーターサービスは身近に“使える”「安心」と言えるが、じつは、そのサービス内容は自動車メーカーによってさまざま。
例えば、利用料金。トヨタのT-Connectは3年間無料。4年目からは有料になる。日産コネクトサービスは専用ナビを装備、購入することで10年間無料。マツダは記事執筆時点で決まっていない。
サービスの範囲も異なる。トヨタ、日産はほぼ同じで、緊急時のGPSを利用した通報、所在地確認、ナビの遠隔設定、飲食店の情報提供、案内などのサービスが受けられる。
一方、マツダのオペレーターサービスは、「マツダエマージェンシーコール」として、緊急時にのみ利用できる。故障、事故の際のロードサービスの依頼、修理の依頼、急病時が範囲になるという。
一言でオペレーターサービスと言っても、料金、車載SIMの有無(手持ちのスマホの通信が必要か否か)、コネクティッドサービスの内容はメーカー(車種)ごとに異なるので、しっかりと把握した上で利用したい。
とくに運転初心者、シニアドライバー、1人乗車時、見知らぬ土地でのドライブ(GPSの利用)の強い味方になってくれることは間違いなしだ。AIを利用した対話型ナビとはまったく異なる、生の人間のオペレーターと会話できるところに、大きな意味がある。繰り返すけれど、24時間、365日、つながっている安心感は、すべてのドライバーに絶大なる安心と便利さ、快適をもたらしてくれるだろう。