投稿日: 2019年7月22日 18:00 TEXT: 山本晋也 PHOTO: WEB CARTOP編集部 1種類なら入れ間違いも減るはず……なぜガソリンにはハイオクとレギュラーが存在するのか (1/2ページ) Category 自動車コラムTags JIS オクタン価 ガソリン ハイオク レギュラー 価格 種類 規格 画像はこちら 2種類設定されているのはJIS企画で定められているから 日本のガソリンスタンドでは、赤いノズルのレギュラーガソリンと黄色いノズルのハイオクガソリンという2種類のガソリンが売られている。メーカーも、そうしたガソリンに合わせてレギュラー仕様のエンジンを作ったり、ハイオク仕様にしていたりする。自動車メーカーがレギュラー仕様、ハイオク仕様を作っているから、ガソリンスタンドは2種類用意しているのか。それとも、2種類のガソリンが売られているから自動車メーカーは合わせているのか。まるでニワトリか卵か、といった話になりそうなものだが、結論からいえばガソリンが2種類あるのはJIS規格で決まっているからだ。 JIS K2202により、自動車用ガソリンは1号と2号の2種類について規格が定められている。おもに異なるのはオクタン価で、1号=プレミアムガソリンはオクタン価96.0以上、2号=レギュラーガソリンはオクタン価89.0以上となっている。なお、JIS規格ではハイオクのオクタン価は96以上であればいいのだが、現実的にはオクタン価100に達していることが多い。 ガソリン画像はこちら ガソリンを一種類に統一すれば、ユーザーの利便性も上がるだろうし、クルマの開発コストも抑えられるように思えるが、規格で決まっているので2種類が販売され続けているわけだ。では規格を統一することはできないのか? ガソリンを一種類にしたほうが合理的に思えるが、原油を蒸留したり、LPGを使ったりと石油製品は、多様な基材から作られている。その安定供給や無駄のない原料の利用を考えるとガソリン規格を統一するのは得策ではないという見方もできる。 NEXT PAGE 日本と欧州ではオクタン価の基準が違う 日本のハイオクガソリンは欧州と比較してもオクタン価が高い 実際、欧州では3種類のガソリン規格がある。こちらもオクタン価でいうと92/95/98となるが、彼の地でのスタンダードとなっ... 12> 画像をもっと見る編集部が選ぶ!あなたにおすすめの記事 「シェル派」「エネオス派」などガソリンのブランドにこだわるメリットはあるのか? 「燃費なら日本車」の時代は終わった! 国産車を脅かす好燃費の輸入車4選 【今さら聞けない】ガソリン「直噴」エンジンのメリットとは? 【今さら聞けない】そもそもガソリンって何? 【PR】【2024年12月】車一括査定を利用するならどこがおすすめ?ランキング形式で紹介 セルフ給油で気になる「最後のタラっ」 ノズルからちょっと垂れるガソリンって気にしなくてOK? 山本晋也 SHINYA YAMAMOTO 自動車コラムニスト 愛車スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)趣味モトブログを作ること好きな有名人菅麻貴子(作詞家) 山本晋也 の記事一覧