じつに約半分が税金! ドライバーに重くのしかかるガソリン価格の内訳とは (2/2ページ)

ガソリン税に対しても消費税がかかっている二重課税の状態に!

 この「ガソリン税」は、本来道路整備のために使う目的税で、しかも1リッターあたり28.7円というのが本則税率。ところが道路財源の不足を理由に1974年から暫定税率として、25.1円が加算! これが今も続いているのでガソリン税は53.8円のままだ。しかも2009年からは、もともと用途を道路整備に限定した「道路特定財源」だったガソリン税を、一般財源化するという大義なき増税を政府は実施。自動車ユーザーはもっと抗議すべきだろう。

 そのほかにもガソリンには、1リッターあたり2.04円の石油石炭税がかかっていて、さらにガソリン本体価格+上記の税金の合計に、8%の消費税が加算されるというのが現在の仕組み。つまり税金に税金を上乗せする二重課税になっていて、たびたび問題が指摘されているが、いっこうに改まる気配がない。

 かくして、日本のガソリン価格の半分は税金というのが現状。燃費のいいエコカーも、そうでないクルマも、日本のクルマは、半分は税金を燃やして走っているといってもいい。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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