ガソリンタンクを空にしておくのもクルマを傷める可能性
では、長期保管をするときは燃料タンクを空にしておくのがいいのか、というと一概にそうとも言えないのである。最近の車両は樹脂製の燃料タンクを採用していることが多いが、旧車ともなると燃料タンクも金属製のものが多い。
金属製ということは腐食する可能性があるということであり、それであればガソリンで満たされているほうが安心と言えるのだ。また燃料ポンプなども同様にサビの発生を防ぐためにはガソリンに浸かった状態のほうが好ましいだろう。
ということで、やむを得ず長期間クルマを動かさずに保管するときは、なるべく燃料は多めに入れておき、再始動させるときは古い燃料をすべて抜いてフレッシュなガソリンに入れ替えるというのが机上で考えるベストの方法と言える。
今では燃料の劣化を抑えるケミカルなども多数存在しているので、そういったものを併用することで、より長期間の保管ができる可能性もあるが、万能ではないので自己責任でお願いしたい。