放置するとホイールが真っ黒に! なぜブレーキダストは黒いのか? (2/2ページ)

仮に色が変わっても当然汚れがなくなるわけではない

 とくにヨーロッパ車では、国産車やアメリカ仕様のパッドより、摩擦係数が高いブレーキパッドを採用しているので、制動力が高いかわりに、耐摩耗性、ローターへの攻撃性は高く、ブレーキダストが多めに出る(=ローターやパッドの摩耗も早い)。F1マシンのブレーキなどは、高温に強いカーボンローター、カーボンパッドを使っているので、ダストも真っ黒……。

 結局、ディスクブレーキを採用している限り、多少色は違っても、ブレーキダストが出ること自体は避けられない。仮にそのブレーキダストが、白い粉や汚れが目立たない色の粉になったとしても、粉塵には変わりないので、ホイールなどの汚れ落としは欠かせないはず。

 回生ブレーキなど、非接触式ブレーキが主流になれば、ブレーキダストもゼロになるかもしれないが、低速域の制動や回生ブレーキのバックアップとしても、機械式ブレーキは欠かせないと思うので、将来的にもブレーキダストは小まめに洗い流すしかないだろう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

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