高額の高級車がなぜバカ売れ? トヨタ・アルファード&ヴェルファイアが成功したワケ (3/3ページ)

大きく見えてじつは運転しやすいところも魅力

 その究極が、アルファード&ヴェルファイアをベースに仕立てられた、レクサス初の究極のミニバン、主に中国市場で販売される予定のレクサスLM(豪華4人乗り!)だ。

 そのニュースは、国産Lクラスミニバンとしてほぼ唯一の“成功車”としてのアルファード&ヴェルファイアのお株を、一層引き上げる相乗効果になるに違いない。

 ちなみに、アルファード&ヴェルファイアは相当大きく立派に見えるが、じつは車幅は1850mmでしかなく、ミニバンならではの視界の良さと、驚くほどの小まわり性の良さによって、非常に運転しやすい事実も、こと、自らステアリングを握る一般ユーザーに受ける要因だろう。

 女性(奥さま)がさっそうと運転している姿を見るシーンも多いほどなのである。また、ハイブリッドを選べば、自動的に電気式4WDとなり、オールラウンド性能でリードする。

 国産最上級・最高級ミニバンとして、売れない理由が見つからないのが、アルファード&ヴェルファイアというわけだ。

 最後に、一般ユーザー、ファミリーユーザーにお薦めなのは、ハイブリッドのリラックスキャプテンシート仕様。つまり、アルファードなら約500万円のGまたは約442万円のX 7人乗り。

 価格的にアルファード&ヴェルファイアの中ではリーズナブルで、リラックスキャプテンシートは2列目席のスライド量が多く、2列目席ひざ回り空間がもっとも大きく取れるのと、キャプテンシートとして比較的シートが軽く、重心も低いため、振動が少ないからだ。

 できればGがいいのは、開発基準の17インチタイヤを履き、操縦性、安定感、乗り心地、快適性のベストバランスが取れている点にある。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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