大きなインパクトをもたらす車種が続々登場した
3)ホンダレジェンド(4代目モデル)
この年に日本車の量産車が自主規制という形で守らざるを得なかった280馬力規制が撤廃された。そのため、ホンダのフラッグシップセダンとなるレジェンドの4代目モデルは、日本車初の280馬力オーバーとなる300馬力の3.5リッターV6エンジンを搭載した点で、大きなインパクトがあった(スペックの割にそれほど速さを感じなかったのも事実であるが) 。
また駆動方式はSH-4WDと呼ばれる4WDで、SH-4WDは前後に加え後輪左右の駆動力も大きく変化できることで旋回性能を向上させた点でも話題になった。
4代目レジェンド自体は登場時のスタイルが高級車に求めたい押し出しのあるものではなかったことなどが災いしたのか販売はパッとせず、2012年に一度絶版となった。
しかし、300馬力やSH-4WDのインパクトは大きく、この年の日本カーオブザイヤーを受賞した。
4)スズキスイフト(2代目モデル)
スズキの小型車は2代目スイフトが登場するまで軽自動車の拡大版となるクルマが多く、「値段は安いけど、性能も値段なり」ということが起きがちだった。初代スイフトもそうだったのだが、2代目スイフトは心機一転とばかりに新しいコンパクトカー用プラットホームを使った世界戦略車に生まれ変わった。
その効果は絶大で一気に日本車のコンパクトカーとしてトップクラスのハンドリングを得て、2代目モデル以降現行モデルも含め日本を代表するコンパクトカーの1台に成長した。
また2代目スイフト以降スズキのクルマ造りが大きく変わったことでも、2代目スイフトはスズキにとって大きな転換点となったスズキの社史に残るクルマだった。