営業車だって走りがいいに越したことはない!
営業車、というと一昔前は4ナンバーのライトバンか軽ボンネットバンが当たり前だった。
しかし、気づけばライトバンよりもアクアやプリウスといったハイブリッド車が営業車として使われることが多く、一目では営業車なのか個人所有車なのか分からないというのが現状だ(〇〇株式会社、みたいな車名が書いてあれば別だが)。
そこで今回はそんな営業車に使われがちな車両のなかから、個人的に「走りがいい」と感じる車種を3台ピックアップしてみた。もし営業車を導入予定のクルマ好きがいたら参考にしていただければ幸いだ。
第3位 スズキ・エブリイバン
働くクルマとしてかなりのシェアを誇るスズキのエブリイ。
OEM先として日産(NV100クリッパーバン)、マツダ(スクラムバン)、三菱(ミニキャブバン)も存在し、4兄弟となるのでそれも頷ける。
ライバルとしてはやはりダイハツのハイゼットカーゴとなるが、じつは現行ハイゼットのデビューは2004年であり、2015年にフルモデルチェンジを果たしたエブリイの方が設計が新しいという点で分がある。
また、エブリイにはクラッチレスMTであるAGSが用意されており(ターボには非設定)、慣れると軽快な走りを楽しむことができるのだ。
デビュー当初は評価の低かったAGSだが、改良が加えられて進化しており、イージードライブとファンな走りを同時に楽しむことができるミッションへと煮詰まりつつある。
第2位 トヨタ・プロボックス/サクシード
「平日昼間の首都高最速はプロボックス/サクシード」と言われるのもあながち揶揄ではないと思えるほど、ハイスピードでカッとんでいる姿を見かける同車。
確かに実際に乗ってみると、絶対的なグリップ力は高くないものの(商用車用タイヤだし)癖のない操舵性でなかなか軽快に走ることができるのだ。
また、長時間車内で過ごすことを考慮して作られたフロントシートは、圧倒的なホールド感こそないが、しっかりと腰のあたりをサポートしてくれて長時間のドライブも苦にならないもの。
そこに加えてハイブリッドモデルも追加され、出足のもたつきもモーターアシストで解消されたとなれば、平日昼間の首都高最速の座は揺るがないことだろう。
乗用タイプが欲しい人にはカローラフィールダーが存在しているとはいえ、無骨なバンらしいルックスに魅力を感じるユーザーも少なくないので、ぜひともプロボックスワゴンの復活を望みたいところだ。