ニッポンの公道でも必要? クルマに装着されているエアロパーツに意味はあるのか (2/2ページ)

メーカーが純正採用しているエアロは日常域でも役立っている

 その他、ボディ下面のエンジンカバーやフロアアンダーカバー、リヤアンダースポイラーやリヤディフューザーなどは、車体下面を流れる空気の渦の発生を抑えられ、Cd値を下げるのに大きな効果がある。

 さらに、1BOXや2BOXのクルマは、ルーフ上を通ってきた風の後流渦の影響で、リヤウインドウに雪や雨、泥やホコリがつきやすい傾向にあるが、ルーフスポイラーやリアエアダムをつけることで、それを防ぐこともできる。

 冷却面では、ハイエースなどの1BOX車のエンジンルーム付近のボディ下面に、エアダムスカートがついているのも珍しくない。これもエンジンルームの熱気を抜くという働きをしている。

 ラジエター前の開口部が大きいフロントバンパーや、ブレーキ用のエアダクトや導風板がついているクルマも、アップダウンのある峠道や、流れの悪い道を走るときは心強い。

 このように、メーカーが純正採用しているようなエアロパーツは、小さくて地味でも、意外に一般道でも効果があるものが多い。どのメーカーも燃費向上や静粛性にはこだわっているので、エアロもかなり研究しているのだ。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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