4輪日本人選手で山頂に到達した選手はひとりもおらず ダン選手の事故のほか、いくつか転倒もあって、2輪部門で何度もレースは中断。続いて午前11時を過ぎ、ようやく58台による四輪のセッションがスタートした。
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4輪では予選トップからの順で走行が始まる。予選トップであったアンリミテッド・ディビジョンのロビン・シュート選手(#49 2018年式 Wolf TSC-Honda)が9分12秒476、タイムアタック1クラスのラファエル・アスティア選手(#19 2017年式 ポルシェ911 GT3 Cup Turbo)が9分23秒721、パイクスピーク・オープンクラスのピーター・カニングハム選手(#42 2019年式 ACURA TLX GT)が9分24秒433との順で走行。結果シュート選手が最速となったわけだが、昨年フォルクスワーゲンの「I.D. Rパイクスピーク」が出した7分57秒148には遠く及ばなかったものの、「山の男」の称号を得た。
シュート選手は、過去フォーミュラ・マツダなどオープンホイールを経験してきたドライバー。マシンは昨年と同じだが、タービンを変更し、エアロも改良してこれに参戦した。「ミスファイアで完全なパワーを出し切れなかったけれど、マシンのセッティング自体は良かった。路面がとてもバンピーで大変だった」とコメントしてくれた。
今回4輪3名、2輪3名の日本人選手がこのパイクスピーク参戦をしているが、2輪の新井泰緒選手(#183 1979年式カワサキZ1000)は、今回参戦するバイクの中でもっとも古いマシンだが、11分18秒220のタイムで、エキシビション・パワースポーツクラス3位と大健闘。
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パイクスピーク・ヘビーウェイト・クラスの井上哲悟選手(#54 2018年式カワサキZ900RS)もタイヤ選択をミスしたといいながらも10分36秒884のタイムでこちらもクラス3位入賞した。電動バイクで出走の岸本ヨシヒロ選手(#39 2019年式 TEAM MIRAI Mark Coverdale IdatenX HC)はスタート直後にコースアウトしリタイアとなってしまった。
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そして4輪部門。ルーキーながら予選7番手のタイムをマークした吉原大二郎選手(#86 2013年式トヨタ86)は、ミドルセクションにあるデビルズ・プレイグラウンド直前のコーナーでマシントラブルにより、リタイア。過去2回、この86自体は決勝でゴールまでたどり着いていなかったが今回も完走はできなかった。
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そして昨年、コース短縮の憂き目にあった小林昭雄選手(#249 2000年式ポルシェ911GT3)、奴田原文雄選手(#230 2019年式日産リーフ)は、予選タイムが振るわずそれぞれ41番目、46番目のスタートと、出走順が遅く今回も頂上のゴールまで走り切ることができなかった。
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小林選手は、セクター1を2分22秒463、セクター2を3分9秒483と、昨年よりもタイムを落としての走行。一方奴田原選手は、セクション1を2分8秒233、続くセクション2を2分47秒694、昨年よりも約16秒上まわるタイムで走行を終えた。
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