サーキットでの経験を注ぎ込んだエアロパッケージを採用!
フェラーリは2019年6月25日(火)、東京都・現代美術館で「F8 Tributo(トリブート)」を日本初披露した。このクルマはミッドシップスポーツカーで、「488GTB」の後継モデルだ。
搭載される総排気量3902ccのV8エンジンは、2016年、2017年、2018年と3年連続でインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーの「最優秀エンジン」、また2018年には過去20年の歴代「最優秀エンジン」のなかでもっとも優秀なエンジンを選出する「ベスト・オブ・ベスト」も受賞している。
F8 Tributoは最高出力720馬力、最大トルク770N・mを発生。「跳ね馬の歴史上もっともパワフルなV8エンジン(スペシャルモデルを除く)」だと発表会の場で語られた。ドライバーにターボラグを感じさせることなく720馬力を発揮し、同時に刺激的なエキゾーストサウンドを奏でるという。
また、車両全体での軽量化にも注力し、「488GTB」よりも40kg軽くなった。
並外れたパワーを最大限活用すべく、後継マウントのフロントラジエターやエアインテークなど、サーキットでの経験を注ぎ込んだエアロパッケージを採用。エアロダイナミック効率は「488GTB」を10パーセント上まわる。
また細かい操作に対するクルマの挙動がつかみやすいよう、ステアリングホイールを小径化。
エクステリアにはフェラーリの過去の名車の要素を盛り混んでいる。エンジンルームが見えるリヤウィンドウは「F40」のデザインを現代風にアレンジ。
テールライトを包むような形状のスポイラーは、クルマを低重心に見せる。またツインライトクラスターとボディカラーのテールパネルというクラッシックなテール構成を蘇らせた。これは1975 年製「308 GTB」をはじめとする初期の8気筒ベルリネッタの特徴のひとつだ。
室内はベルリネッタ伝統のドライバー重視のコックピットを踏襲しながら、ダッシュボードやドアパネル、トランスミッショントンネルなどを再設計。新世代HMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)や7インチの新型タッチスクリーンディスプレイなど最新機能も採用。メーカーによると「ドライバーとクルマの結びつきをさらに強くした」とのことだ。
価格は3245万円(税込)となる。