日本でも北米に合わせてスープラを名乗る
初代 スープラ(1986年〜)
日本国内でも「スープラ」の名前となったこのモデルは、当初は5ナンバーボディのみの展開だったが、87年のマイナーチェンジで輸出仕様に設定されていたワイドボディが追加されている。
当時の輸入スポーツカーと対等の実力を持つように開発されたモデルだけに細かな改良が続けられ、モデル末期には当時の自主規制値となる280馬力を発生する2.5リッターツインターボの1JZ-GTE型エンジンが搭載された。
2代目スープラ(1993年〜)
「THE SPORTS OF TOYOTA」というコピーからも分かるように、メーカー自ら純然たるスポーツカーと断言した2代目スープラは、再び3リッターエンジンを搭載し(ただし7M型から2JZ型となる)、マニュアルトランスミッションはゲトラグ製の6速を採用していた(当初はターボのみ)。
デビュー翌年には大径ブレーキを装着した17インチモデルを登場させ、96年にはNAモデルにもゲトラグの6速MTを搭載。97年にはエンジンをVVT-i化してトルクアップを図る一方で、サスペンションに相互連携アブソーバーシステムの「REAS」を採用するなど、先代と同じく常に進化を続けるモデルだったが、スポーツカー需要の冷え込みと排出ガス規制の強化によって2002年に販売を終了した。
このようにじつはスープラは細かい改良を重ねてブラッシュアップされてきたモデルであり、新型となる5代目も賛否あるようだが、市場の声を反映させながら素晴らしい1台に仕上がっていくことを期待したい。