昔はド定番だったのに! クルマの黄色いフォグランプが消えたワケ (2/2ページ)

色を選べる場合75%の人が白を選択

 これはもうファッション、流行りとしかいいようがない。大手の自動車用ライトメーカーのデータによると、白いフォグと黄色いフォグが選べる車種では、75%が白を選ぶということだ。

 ライト類を白で統一したい。白い方が明るい気がする。黄色は派手で目立つ。黄色はまぶしい(晴天時)など、いろいろ理由はあるのだろうが、ユーザーが黄色を選ばない以上、自動車メーカーもライトメーカーも、人気がないものは作らない。

 だから黄色いフォグランプは減ってしまったのだろうが、悪天候で本当に頼りになるのは黄色いフォグランプ。とくに雪に対しては黄色のハロゲンランプがベストチョイス。LEDやHID、とくにLEDは発熱量が少ないので、ライトに付着した雪が溶けないという弱点があるが、ハロゲンなら付着した雪も解けやすいので、雪国での走行を考えるなら、黄色いハロゲンのフォグランプに勝るものはない。雪以外の霧や雨なら、LEDやHIDの黄色でもバッチリ。

 白のフォグランプは、デザイン性、ファッション性、ドレスアップがメインで、「霧灯」としての実用性はあまり期待できないということも覚えておこう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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