エンジンを変えることなく走りを大幅に向上
先月発売となったばかりのマツダ3。それまで日本国内では「アクセラ」として販売されていたミドルクラスのハッチバック及びセダンを、日本国外での名称であった「MAZDA3」に統一して新たなスタートを切ったモデルとなる。
そんなマツダ3は、発売前からかなり評判の高いモデルだったと言えるだろう。とくにエクステリアデザインは、2017年の東京モーターショーに登場した「魁(KAI)コンセプト」が基となっており、当然市販車としてリリースするために大小さまざまな変更は受けているものの、コンセプトモデルのイメージをしっかり踏襲したものとなっている点が高い評価につながっているのではないだろうか。
それに対して搭載されるエンジンは、10月に追加されるとアナウンスされている「SKYACTIV-X」を除けば、1.5リッター、2リッターのガソリンエンジンと1.8リッターのディーゼルエンジンは従来型、もしくはほかのマツダ車と基本的には同じものが搭載されている。
それにもかかわらず走りに関しても評価が高いというのは、ひとえに新世代車両構造技術である「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE(スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー)」が大きく影響しているのだ。基本骨格となるボディやシャシー、サスペンションはもちろん、シートまでもを連携させて根本から見直し開発したことで、人間の感覚にフィットした乗り心地や操縦安定性を実現しているのである。