トラブルが起きた時こそ人間性が試される
あおり運転やペダル踏み間違い事故、逆走事故などが社会問題化し、自分が安全運転をしていたとしても、いつ何時それらに巻き込まれるとも限らない世のなかになってしまったと感じます。また、梅雨が明ければ猛暑の夏が訪れるわけですが、バッテリー上がりやオーバーヒートなど、クルマのトラブルも頻発することが予想されます。
もし、走行中にそうしたトラブルが起こってしまったら、どうでしょう。あなたはどんな対応をするでしょうか? 慌てたり焦ったりするのは、問題外。場合によっては同乗者にまで危険が及び、周囲のクルマや歩行者にも迷惑をかけてしまいます。
もし大切な彼女を乗せていたら、おそらく一瞬で「コイツありえない」と嫌われてしまうでしょう。そうならないためにも、普段からしっかりシミュレーションしておくことが大切です。今回はトラブル時の大人な対応をご紹介したいと思います。
1)いつでも冷静さを保つ
まず1つ目は、いつでも冷静さを保って、周囲の運転にいちいちリアクションしないこと。当たり前ですが世のなかにはいろんな人がいて、いろんな事情でクルマを運転しています。
たとえば前方に、ものすごくゆっくりと走っているクルマがいたとしても、それはわざとではなく、もしかしたら陣痛が始まった妊婦さんを乗せているかもしれないし、振動に弱い急病人を乗せているかもしれないし、よっぽどの事情があってそういう運転になっているかもしれません。自分の中のモノサシだけで図ろうとすると、「あんなに前のクルマと車間距離をあけてノロノロ運転しやがって」なんてイライラしてしまいますね。
あおってくるクルマだってそうです。もしかしたら新幹線の時間ギリギリで急いでいるだけかもしれません。そうしたクルマに抜かれたら抜き返す、割り込まれたら割り込み返す、あおられたらあおり返す、なんていちいち対抗するなんて、大人げないだけ。
それがきっかけで、大きなトラブルを起こしてしまう可能性だってありますね。そういう時は、何か事情があるのかなと広い心で受け止めて、冷静な態度を貫きましょう。
2)同乗者の安全が第一
2つ目は、追突されたりしてどうしてもクルマを停めなければならないトラブルになったら、まず同乗者の安全を第一に考えること。高速道路であれば、路側帯に停めたクルマの中にずっと乗っているのではなく、後続車が途切れたことを確認してガードレールの内側に避難させる必要があります。
そうした場所がないならば、追突されないように三角停止板をしっかり設置する、夜間ならば反射材がついたベストなどを着せてあげる、といった配慮が身を守ります。万一の時のために、安全グッズをクルマに積んでおくことが大事ですね。