なんと1気筒あたり5バルブという贅沢なエンジンも
2)三菱(4A30エンジン)
三菱の軽自動車用4気筒エンジンとしてご紹介するのは、1993年のミニカなどに初めて搭載された4A30型エンジンだ。通常のミニカやブラボー、パジェロミニなどに搭載されていたエンジンはSOHCのNAエンジンだったのだが、注目すべきはターボモデルだ。
なんと軽自動車にもかかわらず、1気筒当たり5バルブを擁する20バルブのDOHCインタークーラー付きツインスクロールターボ(長い)を採用してきたのである。これはもちろん世界最小の20バルブエンジンである。といってもスペックはずば抜けたものではなく、64馬力/9.9kgf-m(ミニカダンガン4の数値)だったのだが。
3)ダイハツ(JBエンジン)
最後にご紹介するのはダイハツが生産していた4気筒エンジンのJB型だ。1994年登場と最後発だからかスバルや三菱のものとは異なり、早い段階でタイミングチェーン方式を採用していたというのが最大の差異と言えるだろう。
スペックも先代コペンに搭載されたツインスクロールターボのものでは64馬力/11.2kgf–mとトップクラスの出力を持っており、モータースポーツベース車としてリリースされたストーリアX4に搭載された713ccエンジンもJB型エンジンがベースとなっているように、幅広いチューニングに対応する点も人気となっている。