軽も普通車も激戦! 新車販売台数トップを守る熾烈な争いを逆手にとったお得な購入術とは (2/2ページ)

トップ争いの車種を引き合いに値下げ交渉も

 軽自動車におけるブランド別販売台数では、つねにダイハツとスズキの販売競争というものが注目されている。2018事業年度年間販売台数ではダイハツの61万274台に対し、スズキが59万3669台となり、ダイハツがトップとなっている。その差は1万6555台(月販平均台数差約1379台)となっている。

 2017事業年度でもダイハツはトップとなっているのだが、2位スズキとの差は5万4845台(月販平均台数差約4570台)となっていたので、2018事業年度でもダイハツはトップとなったものの、スズキの追い上げが激しく、“死守”したという表現が似合うと言ってもいいだろう。

 しかも2019年に入ると、1月、2月、4月はダイハツがトップなのに、年間で新車がもっとも売れる事業年度末となる3月はスズキがダイハツを押さえてトップとなっている。2019事業年度に入った4月はダイハツがトップだが、スズキとの差はわずか318台に迫られている。

 ダイハツは売れ筋のタントがモデル末期となっているなど、話題が少ないのに対し、スズキは話題性の高い新型ジムニーや、N-BOXに次ぐ販売台数(だいぶ差は開いているが)を誇るスペーシアなどもあり、ダイハツに猛追することとなった。

 スズキの猛追を察したかは定かではないが、ダイハツがかなり積極的に販促キャンペーンを展開してきている。

 乗用車販売トップにこだわるノートを持つ日産は、セレナのミニバン販売ナンバー1にも固執している。しかし、トップを維持するのには、販売促進活動以外にも、さまざまな“努力”が必要となってくる。

 それでも今回取り上げたような車種やブランドはライバルの猛追を受けている。こうなると、6月、7月がメインとなる、“夏商戦”においても、他メーカーやライバル車より積極的に1台でも多く販売したいということになり、大幅値引きなどの好条件を引き出しやすい環境になっているともいえる。そこで販売トップモデルやブランド別でトップ争いをしているメーカーなどを軸にして新車購入商談を展開するのは、おすすめの攻め方のひとつともいえるだろう。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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2019年式トヨタ・カローラ セダン S
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