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あれ? 思ったほど伸びない……ハイブリッドなのに驚くほど燃費が良くない国産車6選 (2/2ページ)

あれ? 思ったほど伸びない……ハイブリッドなのに驚くほど燃費が良くない国産車6選

燃費だけで見れば同じ車種のガソリン車と差が少ないモデルも

 ハイブリッドカーに乗って、その燃費の良さに驚くことがあるのと同時に、「これでハイブリッド!?」と思える、あまり燃費が伸びないハイブリッドカーもある。

 ハイブリッドカーはモード燃費と実燃費の差が大きい、市街地では燃費が伸びるものの、エンジン主体となる高速道路では燃費が伸びない……そう昔から言われているが、個人的には中型車以上の実用車の場合、一般道&高速走行のトータル実燃費で15km/Lを超えてくれれば、良しとしている(コンパクトハイブリッドカーでは20km/Lはいくケースも)。

 もちろん、ハイブリッドであっても大型ミニバンやSUVのように車重が重ければ、たとえばトヨタ・プリウスやトヨタ・アクアのような燃費性能はそもそも期待できない。同ガソリン車との燃費差に恩恵を感じられれば、それで良しとしたい。

 ここでは、e-燃費.comのデータから、実燃費15km/L以下のハイブリッドカーを取り上げてみた。もちろん、年式、走行環境、運転で数値は変わってくるので、あくまでも参考程度として考えてほしい。

1)トヨタ・ヴェルファイアHV(11.98km/L)

 車体の大きさ、両側スライドドアや豪華なシートを備え、車重がかさむことから、10km/Lを超えていれば合格、という見方もできるが、意外にも2.5リッターガソリン車との違いは大きくない。むしろ、ハイブリッドならではの滑らかな走行感覚、静かさ、AC100V/1500Wコンセントの用意にメリットを見出して乗るべきハイエンドミニバンだろう。

 ちなみに、ヴェルファイアで一番高いやつをもってこい……と言えば、ハイブリッド エグゼクティブラウンジZ の約750万円! になる。燃費を気にして買う買い物じゃないですよね。

2)トヨタ・エスティマHV(12.06km/L)

 初代から貫かれるデザイン性、スタイリッシュなボディにしてゆとりある居住空間、そして2016年6月のビッグマイナーチェンジ以降の走行性能、乗り心地、操縦性の進化によって、デビュー13年を経ても決して色あせていないのがエスティマだ。

 実燃費がハイブリッドカーのイメージから想像するよりあまり良くないのは、ハイブリッドの場合、E-FOUR=電気式4WDを採用しているから。そのぶん、高速走行、山道での安定感は文句なく、もちろんストロングハイブリッドならではのねばりにねばるモーター走行、AC100V/1500Wコンセントの用意などの魅力たっぷり。

 ヴェルファイア/アルファードHVとともに、燃費だけではないデザイン、居住性、高い実用性などに着目して選ぶべきミニバンだろう。「アエラスプレミアム」グレード同士のガソリン車とHVの価格差は約100万円にもなるのだが。

3)スバル・フォレスターHV(12.44km/L)

 スバルはどのハイブリッドカーでも、燃費を最優先していない(ガソリン車も?)。それよりも、スバルらしい走行性能、走破性、アイサイト=先進安全支援機能を重視しているのだ。

 このスバル最新と言っていいフォレスターのHVモデルも、プリウスなどのハイブリッドカーと同じ土俵にいるわけでは決してなく、モーターはあくまでアシストという考え方。

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