10年10万kmを超えるとパーツの劣化などが目立ってくる
そうした趣味性の強いクルマや、いわゆる名車の類であれば、ある程度お金はかかってもメンテナンスやリコンディション、レストアをしながら乗り続ける価値があるだろう。しかし、もっと一般的なクルマだと、やはり6回目、7回目の車検を通すかどうかが悩みどころ。
10年10万kmを超えるとゴムやパッキン、樹脂パーツの劣化が目立つほか、オイル漏れなども気になってくるからだ。
またエンジンやミッション、エアコンなどにトラブルが出ると修理に大きな出費が必要になる。市場で中古車の買い取り価格がゼロになっているようなクルマだと、10万円か20万円、あるいはそれ以上の修理費を負担するのは考えもの。
たとえ修理したとしても、他の場所も寿命が近い場合も多い。格別な思い入れがなく、10年10万kmを越えたクルマで、20万円以上の修理費が必要なトラブルが出た場合は買い替えを検討するのがオススメだ。
また高齢者などは、乗り慣れたいまのクルマの方が安全と思うかもしれないが、自動ブレーキなどの安全装備・運転支援はぜひとも欲しいところ。これらの安全装備が普及し始めたのはこの4年ぐらいのことなので、それ以前に生産されたクルマに乗っている高齢者は、なるべく早く安全装備付きのクルマに乗り換えることを考えてほしい。