パジェロだけじゃない! とっくに消えた……と思ったらじつは海外で売ってた日本車3選 (2/2ページ)

名前は残っているが姿を見るとアレ? なクルマも

2)トヨタ・クルーガー

 トヨタのクロスオーバーSUV「ハリアー」の姉妹車として2000年に誕生した「クルーガー」という名前を覚えているだろうか。スクエアでコンサバなルックスだったが、V6ハイブリッドをラインアップに加えたり、この車体をベースとした燃料電池車が作られたりするなどテクノロジーよりのキャラクターも持ったSUVだった。

 その「クルーガー(Kluger)」という名前は、オーストラリアで7人乗りSUVモデルとして生き残っている。現地でのキャッチコピーは「アルティメット・ファミリーSUV」。究極というキャッチにふさわしく、エンジンは3.5リッターV6で、トランスミッションは8速ATとなる。最高出力は218kW(約296馬力)、最大トルク350N・mを確保し、2000kgのトーイング能力を持っているという。もちろん、最新の先進安全装備である「トヨタセーフティセンス」も備わっている。駆動方式は2WDと4WDが設定されている。

3)ホンダHR-V

 ホンダ「HR-V」といえば1998年に3ドアと5ドアという2つのボディタイプで登場した、クーペSUVのルーツともいえるスタイリッシュなモデル。全車1.6リッターエンジンというプレミアム感のある設定だったことも記憶に残る。日本では2006年に販売を終了しているが、どっこい海外ではその名前は現役だ。

 といっても、写真を見ればわかるように日本でいうところの「ヴェゼル」の海外名。欧州仕様のパワーユニットは96kW(130馬力)を発する1.5リッターの自然吸気エンジンのほか、134kW(182馬力)の1.5LリッターVTECターボ、そして88kW(120馬力)の1.6リッターディーゼルの3種類。いずれにも6速MTが設定されているのは日本のホンダファンからすると少々うらやましいと感じるかもしれない。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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