未搭載の既販車にも安全装備を搭載できる画期的なアイテム
トヨタは、2018年12月に既販の5車種を対象にした後付け用品「踏み間違い加速抑制システム」を、2019年内に順次12車種まで拡大して販売すると発表した。この後付けシステムは販売店で装着できる純正用品として、現在乗っているクルマに取り付けることができる。
これまでは「プリウス」「アクア」「プリウスα」「プレミオ」「アリオン」の5車種が対象。前後の超音波センサーと表示機の組み合わせというパッケージ内容だ。
車両前後に取り付けた超音波センサーによって、前方または後方の約3m以内にある壁などの障害物を検知し、ブザー音で注意喚起する。それでもブレーキと間違えてアクセルを強く踏んでしまった際には、加速を抑制し衝突被害の軽減に貢献する。
また、後退時は障害物を検知していない状態でも、約5km/h以上でアクセルを踏んだ場合に、速度が出過ぎないよう加速を抑制する。
今回追加の対象となる車種は6月3日に追加された「ポルテ」「スペイド」「ウィッシュ」の3車種に加え、10月には「カローラアクシオ」「カローラフィールダー」「パッソ」、12月には「ヴィッツ」に設定する予定だ。ポルテ、スペイド、ウィッシュ用のメーカー希望小売価格(税込み)は5万5080円。
これまで、トヨタでは「交通事故死傷者ゼロ」に向けて、新型車には歩行者事故や追突事故などの被害軽減に効果が見込める「Toyota Safety Sense」や、駐車場などの低速時での衝突被害軽減に効果が見込める「インテリジェントクリアランスソナー」などを設定、展開してきた。その一方で、すでにユーザーが保有しているクルマに対しては、踏み間違い加速抑制システムの後付け品を用意し、設定車種を順次拡大していく方針だ。