軽自動車ベースなら200万円台から購入可能
日本RV協会の調査によると、キャンピングカーの国内総保有台数は2017年に10万6200台となり、10年前に比べるとほぼ倍増となるほど売れている計算となる。とはいえ、決して安くはないキャンピングカーがなぜこれまで人気となっているのだろうか?
やはりキャンピングカーを所有するのは、ある程度余裕のある熟年層がメインとなっており、定年退職後の楽しみとして購入するという人が多いようだ。装備にもよるが、本格的なものになると1000万円を超えることも珍しくないキャンピングカーだけに手軽に購入できるものでない。しかし最近ではキャンピングカーを専門に扱うレンタカー業者も存在し、手軽に触れられる機会が増えたことも購入するユーザーが増加した要因のひとつと言えるだろう。
また、最近では本格的なキャンピングカーではなく、ハイエースのようなワンボックス車をベースにした手ごろなものも登場。さらに安価な軽自動車をベースにしたものであれば、200万円台から購入することができるという点も、保有台数が増加するきっかけと言えるだろう。
こうなってくると気になるのがその納期だ。キャンピングカーの内装についてはある程度キット化されているものの、ユーザーの好みや要望を反映させるためほぼワンオフで作られる部分も少なくない。そういったこだわりの部分を盛り込むと納期は半年から1年ほどかかってしまうこともあるとか。すぐ手にしたい人には中古車という選択肢もあるが、前のオーナーの趣味が反映されているものもあるので、一長一短と言えるかもしれない。
なお、今回の国内保有10万台超えというのは、あくまで「キャンピングカーとして登録された」車両の台数であるが、キャンピングカー登録まではされていないものの、簡易的なベッドなどを装着したいわゆる「車中泊仕様」の車両をプラスすれば、もっと多くの台数がキャンピングカー的な使われ方をしていると言えそうだ。