交差点での事故の大半はパターンが同じ! 悲惨な事故を繰り返さないために実施すべきこととは (1/2ページ)

事故の大半が「だろう」運転によるもの

 誰もが避けたいと思う交通事故だが、そのパターンはある程度決まっている。警察庁の資料を見ると、道路形状別では半数以上の約54%の事故が交差点で起きている。

 その内訳は信号ありの交差点が15.5%、信号なしの交差点が23.9%、交差点付近が14.2%といった割合だ。この交差点での事故のワースト3は、「出会い頭衝突」「追突」「右直事故」で、一番多いのは「出会い頭衝突」。

 原因は一時停止無視や、相手のクルマや自転車の存在に気が付かなかった、相手が止まると思った、(いつも)クルマや自転車は出てこない……といった、油断系に集約される。

 見通しの悪い交差点では一時停止の有無にかかわらず、横からクルマや自転車、人が飛び出てこないかチェックして、「ノーブレーキで飛び出てくる車両があるかもしれない」と、警戒、徐行しながら通過するのが重要なポイント。

 カーブミラーなども最大限活用し、こちらから相手のクルマが見えている場合でも、相手がこちらに気付いていないことは十分にあり得る。たとえこちらが優先道路であったとしても、相手が減速するのを確認するまでは、こちらが止まれる準備をしておくようにしよう。

 次に「追突」。追突は交差点に限らず、車両相互事故の約42%を占める大きなリスク。追突事故の原因は、脇見運転、動静不注視、漫然運転、居眠り運転、運転操作不適、車間距離不足などが挙げられる。

 交差点に限っていえば、赤信号の停車中の追突は前方不注意が原因なので、信号や前方のクルマを見落とさないように気をつけるしかない。また、自分が停止したあとは、バックミラーで後続車をチェックし、きちんと気づいて減速し始めているかどうかも確認したい。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

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