軽油とガソリンの間違えはどちらもかなりのダメージに!
3)ガソリン仕様に軽油を入れた場合
ガソリン仕様車に軽油を入れた場合は、元のガソリンがどのくらい残っているかにもよるが、しばらくは普通に走れるものの、エンジンに不調をきたして黒煙がマフラーから出るようになり、エンジンが停止してしまうだろう。
これはガソリンと軽油で燃えやすさに違いがあるためで、エンジン内部でそもそも着火しないためエンジンが止まってしまうのだ。そのため、万が一入れ間違えたとしても燃料系統の洗浄やフィルター類の交換で復帰できる可能性が高い(とはいえ工賃などを含めるとまあまあの出費となるが)。
4)ディーゼル仕様にガソリンを入れた場合
ディーゼルエンジンは軽油が持つ潤滑性能を用いて燃料ポンプや燃料噴射ノズルを潤滑しているが、ガソリンには軽油ほどの潤滑性能がないため、燃料ポンプや噴射ノズルに大きなダメージを与えてしまう。そして白煙を吹いてエンジンが停止してしまうというワケだ。
こうなると当然修理にかかる費用も莫大となり、場合によってはエンジン載せ替えということにもなりかねない。今回のなかで一番被害が大きいのはこのパターンとなるだろう。
ただ、誤給油に気づいた段階で燃料の抜き取りを行えばここまでの被害にはならないが、給油するときは間違っているとは思っていないので、ほとんどの場合走行してしまって気づくというパターンになってしまう。そうならないためにも代車やレンタカーなど、普段乗らないクルマの給油のときは念には念を入れて油種の確認をしたいところだ。