ミニバンは意外にも古くから存在
最近SUVに押され気味だが、ミニバンは国民車と言っていいほどの普及ぶりだ。運転フィールや乗り心地の向上、人も荷物もたくさん積め、問題だった燃費もかなり改善されてきているなど、人気があるのもうなずける。
ちなみにミニバンの発祥はアメリカで、それまではトラックベースの大きなバンが主流だったところに、ラムバンなどの小さなものが登場してヒットとなったのがきっかけ。ミニバンといっても、日本車からするとかなり大きいが。
日本の場合はアメリカとはまた違ったルーツをもっている。存在として大きいのがワンボックスで、ここからの派生が多かったりする。日産セレナ、トヨタ・ノア/ヴォクシー、そして信じがたいがアルファード/ヴェルファイアなどもワンボックスがルーツだ。
そういった流れを見ると、じつは日本でのミニバンの発祥は意外に古い。キャブオーバーではなく、現在のようにエンジンが独立して前端のボンネット内に収まっているもので見てみると、1990年のマツダMPVの存在は大きい。ただし、当時はミニバンとは名乗っておらず、マツダは「新しい形の高級車」と呼んでいたのも、時代をよく表していると言っていいかもしれない。