暖房時に除湿が必要なければA/Cオフで燃費が向上する
エアコンをオンにしておくと、気化した冷媒を圧縮し液体状態に戻して循環させるために、コンプレッサーを回す必要がある。このコンプレッサーはエンジンの力で回しているので、エアコンをオンにすると、エンジンの負担が増えて、燃費が10%前後悪化する(HV車などの電動エアコンは除く)。したがって、冷気を必要としない冬場などは、エアコンをオフにして、「送風」だけの暖房にすれば、燃費が約10%も節約できるというわけ。
しかも、エアコンがオフなら除湿機能も働かないので、喉や肌の乾燥を防ぐのにも有効だ。その反面、窓ガラスが湿気で曇ってくることは避けられないので、冬でも窓が曇り出したらエアコンをオンにして除湿しよう。
冬場以外でも、エアコン内部のフィルターなどに結露した水分を乾かし、カビの発生を防止するために、クルマから降りる前に数分間「送風」モードを使ったり、春や秋のエアコンのオフシーズンにも、ときどき「送風」を使っておくと、エアコンの嫌なにおいが発生しづらくなるはずだ。
もちろん、夏でも冬でも、エアコンは嫌い。エアコンは苦手という人もいるだろうから、そういう人はエアコンをオフにして、「送風」だけで過ごしてみてはどうだろうか。