過酷なレースでは通常あり得ない負荷でハブボルトが折れることも
もっとも、これよりももっと条件が厳しくなれば話は別。2008年のニュルブルクリンク24時間レースに参戦したレクサスLFAは570馬力のFRで5穴だったが、レース中にリヤのハブボルトが折れるというトラブルが発生している……。
ただ、これはジャンピングスポットが2~3カ所もある、ニュルのオールドコースという特殊な舞台(GPコースも併用)で、なおかつ24時間レースという過酷な環境下でのレアなケース(車重はノーマルで1500kg)。通常、車両総重量が2トン以下のクルマなら、ハブボルトは1輪あたり5本あれば問題ない。
いたずらにハブボルトを増やしても整備性が悪くなるだけだし、ホイールの選択肢も狭くなるので、いまのところ乗用車で6本以上のハブボルトは必要なく、6穴以上のホイールも当分採用されることはないだろう。